勾玉の形状はたくさんのバリエーションがありますが、その形状の由来については胎児だとか獣の牙だとか、月を象っているという説、そもそもこの形そのものに意味をもっていたという説など、諸説ありますが未だハッキリはしていません。
しかし縄文の時代から作られており、日本の国宝・三種の神器である「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」「八咫鏡(やたのかがみ)」「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」ですが、剣と鏡は大陸由来であるのに対し、勾玉だけはルーツが日本であることが分かっています。
豊穣、生命、再生の象徴ともされ、現代でも祭事・神事の際に用いる地域も残っていたりと、古来より日本人にとって特別なモチーフであり、神聖なツールでもあったことがうかがえます。